病室の子供たちに笑顔を運ぶ、ホスピタルクラウン

長期にわたって入院している子供たちに、笑顔を届けるため『ホスピタルクラウン』が現れます。
子供たちを楽しませることも第一の目的ですが、医学的にも彼らの役割には治療と密接な関係があります。

・ホスピタルクラウンの誕生と主な活動
1980年のアメリカで、医師のハンター・アダムスによる活動から始まり、6年後には本格的な専門家の育成が開始され、最初は全米に、現在は国際的に広まりました。

・「笑い」は何よりもの特効薬
『笑いは免疫力を高める』事は、医学的に証明されています。
笑いを届けることによって長期に渡る治療のストレスの軽減、子供たち精神衛生を保つ役割と、楽しみの一つとして彼らは活動しています。

・清潔面や医療の配慮も忘れずに

まず、子供たちが入院している病棟に入る前には必ずやることがあります、きちんと消毒をして、パフォーマンスに使う道具は常に清潔にします。
医療器具などが引っかからない洋服かをチェック、パフォーマンス中に床に落ちたものは使わない、落ちる可能性があるものは初めから使わないルールがあります。

サーカスに出てくるピエロのような奇抜なメイクはしない代わりに、みんな丸くて赤い鼻をつけています。

その他にも、細々とした決まりがあるのは全て子供と医者が治療に差し支えが無いためのもの。

最も違うところは、患者画からの発信をクラウンが受ける側になるところ。
サーカスでは自らコミカルな動きをして笑いを誘うのですが、全くの逆なのです。

・ボランティア精神が支え

ホスピタルクラウンは全てボランティア、興味がある方やなりたい方はNPOで体験研修があるので、一度体験してからでもいいでしょう。

病気を治したいと思うのは、医者でも看護師以外でも出来る事があります。
もちろん努力は必要ですが、お互いに病気を乗り越える助けになりたいと思うなら、やりがいがある事だと思います。