翔ベイカロスの翼
「道化師のソネット」という曲をご存知だろうか?
この曲は1980年に公開された映画『翔べイカロスの翼』の主題歌になっていた曲で、主演を務めたさだまさし自らが作詞作曲を行った。
曲が流れたのは物語の終盤。歌詞の内容がストーリーとシンクロしており、当時見ていた観客の心を揺るがせたという。
『翔べイカロスの翼』はもともと1979年にテレビドラマで放送された作品で、そちらの主演は西城秀樹が務めた。映画と同様、主人公は写真家志望の青年・栗原徹。気分転換に出かけたサーカスに惹かれ、写真を撮らせて欲しいと申し出るところから物語が始まる。
そのうちキグレサーカスでピエロのクリちゃんを演じ始め、芸を覚えることで周囲の人たちを見返していくのだ。
クリちゃんはひたむきに努力を重ね、最後には綱渡りに挑戦するまでになる。
しかしこの綱渡りこそ悲劇の始まりだったのだ…。
原作は「翔べイカロスの翼 -青春のロマンをピエロに賭けた若者の愛と死-」というノンフィクション小説。
1978年に草鹿宏が出版したものだった。