愚者に関するいくつかの謎

大アルカナのタロットカードでは「0」トランプの「ジョーカー」の元、という説は違うという見解だそうです。
そんな謎が多い「愚者」の謎を探ってみましょう。

・そもそも「愚者」とは?
有力な説は、宮廷でのお抱え道化師がモチーフ。
しかし「お抱え」ならば外出して、崖に近い道を歩いているというのは矛盾していますね。

このカードは見れば見るほど矛盾だらけ、犬と共に旅をしているという見かたと思いきや、片方のズボンはちぎれて犬が持っている等など…この人物は何者なのでしょうか?

・「愚者」の意味を調べてみよう
タロットカードは正位置と逆位置で意味が全く違います。
それを踏まえて…

○正位置の意味…自由・純粋・可能性・発想力・天才など

言われてみれば「なるほど」の意味。
何もとらわれない衣装に気ままに道を歩く、たまたま先が崖だったという解釈も取れます。

○逆位置の意味…軽率・わがまま・おちこぼれなど

もしかすると宮廷でヘマをやらかして、そのままの格好で抜け出して散々な目にあっている最中?という見方も。

カードが180度変わるだけで、こんなに意味や見かたが違うものになります。

・何故「崖に近い道」を歩いている?
「愚者」は例外が無いかぎり、犬と共に荷物一つで道を歩いる絵が描かれています。
改めて、どうして彼は宮廷のお抱え道化師なのにこの道を歩いているか?という疑問も。

実はもう一つ説がありまして、彼は『旅芸人』という説。
街から街へ歩いて芸を披露して、それから得たお金で旅を続ける…これも実は数ある一説にしか過ぎません。

古来タロットカードは『直感』が重んじられ、意味は補足程度のもの。

カードを眺めて、色々想像すると、あなた自身の隠れた本音が出るかもしれません。
もしかすると、このカード自体が道化師が作り出した知らず知らず『内面を引き出す』カードなのかもしれません。